ある日、あおとあかのもとに
“ふわふわしっぽのリスさん”が走ってきました。
「とってもおいしい豆を見つけたの!」と、
リュックにぎゅっと詰めこんだコーヒー豆を取り出します。
豆は、太陽と霧のすき間で育ったという、コスタリカの山からやってきたものでした。
あおがそっと焙煎してみると――
ふんわり甘くて、オレンジのような香りがふわり。
「これは、森の朝にぴったりだね。」
そう言って、あかがカップをならべます。
やがて森の動物たちが、木の実やパンケーキを持ってやってきて、
森のテーブルでおやつタイムがはじまりました。
くまさんがひとくち飲んで、
「うん、まるで陽だまりの味だ」と、にっこり。
今日も、森に小さな幸せが広がります。